JROSG小児腫瘍委員会の活動報告

特定非営利活動法人
日本放射線腫瘍学研究機構 JROSG
会員各位

謹啓 皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
また、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
下記の通り、小児腫瘍委員会活動の進捗状況をご報告いたします。

【小児腫瘍委員会】

※なお、委員は、JCCG放射線療法委員会のメンバーを含んだ委員をご紹介します。
委 員 長:正木英一(亀田総合病院)
副委員長:野崎美和子(獨協医科大学越谷病院)、副島俊典(兵庫県立がんセンター)
委  員:相部則博(京都府立医科大学)、青山英史(新潟大学)、秋庭健志(東海大学)、伊井憲子(伊勢赤十字病院)、江島泰生(獨協医科大学)、大村素子(湘南鎌倉総合病院)、淡河恵津世(久留米大学病院)、北村正幸(国立成育医療研究センター)、国枝悦夫(東海大学医学部)、権丈雅浩(広島県立広島がん高精度放射線治療センター)、櫻井英幸(筑波大学)、鹿間直人(順天堂大学)、芝本雄太(名古屋市立大学)、角 美奈子(がん研研究会有明病院)、関根 広(東京慈恵会医科大学附属第三病院)、中村和正(浜松医科大学)、中村聡明(関西医科大学)、藤  浩(国立成育医療研究センター)、前林勝也(日本医科大学)、水本斉志(筑波大学)、高田彰憲(三重大学)、出水祐介(兵庫県立粒子線医療センター)、田中英之(国立成育医療研究センター)

■活動状況

特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ(JCCG)固形腫瘍分科会および血液腫瘍分科会が実施および計画している臨床研究に対してJCCG放射線療法委員会として参画(放射線治療アドバイス、放射線治療QA/QC など)している。
固形腫瘍分科会の臨床研究について下記に記す。

登録中、開始予定の臨床研究

1) 高リスク神経芽腫に対するICE療法を含む寛解導入療法とBU+LPAMによる大量化学療法を用いた遅延局所療法 第Ⅱ相臨床試験(神経芽腫)登録期間2015/2/6-2018/3/31
2) 中間リスク群神経芽腫に対するIDRFに基づく手術適応時期の決定と段階的に強度を強める化学療法による第Ⅱ相臨床試験(神経芽腫)登録期間2011/6/21-2016/6/20
3) 初診時血清診断による、神経芽腫の無治療経過観察研究(神経芽腫)登録期間2016/2-2021/1
4) 横紋筋肉腫低リスクA群患者に対するVAC1.2(ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド1.2 g/m2 )/ VA療法の有効性及び安全性の評価 第II相臨床試験(横紋筋肉腫)登録期間 倫理委員会承認日-2019/3/31
5) 横紋筋肉腫低リスクB群患者に対するVAC1.2/VI療法の有効性および安全性の評価第Ⅱ相臨床試験(横紋筋肉腫)登録期間 倫理委員会承認日-2018/12/31
6) 横紋筋肉腫中間リスク群患者に対するVAC2.2/VI療法の有効性及び安全性の評価 第 II相臨床試験(横紋筋肉腫)登録期間 倫理委員会承認日-2019/12/31
7) 横紋筋肉腫高リスク群患者に対するVI/VPC/IE/VAC療法の有効性及び安全性の評価 第II相臨床試験(横紋筋肉腫)登録期間2017/2/1-2020/1/31
8) 髄芽腫に対する新リスク分類を用いた集学的治療のパイロット試験(脳腫瘍)登録期間2014/12/25-2016/12/24
9) 非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍(AT/RT)に対する髄注併用化学療法と遅延局所放射線治療のパイロット試験(脳腫瘍)登録期間2016/4/7-2018/4/6
10) 小児上衣腫に対する残存腫瘍と組織型でリスク分類を用いた集学的治療を行う第Ⅱ相試験(脳腫瘍)登録期間2016/10/4-2019/4/3
11) 標準リスク肝芽腫に対するシスプラチン単独療法による臨床試験(JPLT3-S)(肝腫瘍)登録期間2013/1/26-2018/1/25
12) 高リスク小児肝芽腫に対するDose-dense cisplatin療法と外科療法の安全性を評価する多施設共同臨床試験(JPLT3-H)(肝腫瘍)登録期間2013/1/26-2018/1/25
13) 本邦における両側性腎腫瘍に対する統一プロトコール:腎機能温存率と治療の完遂率の評価(腎腫瘍)登録期間2014/11/25-2019/11/24
14) 小児腎腫瘍に対する新規リスク分類確立のための国際共同臨床研究SIOP Umbrella Protocol
15)小児およびAYA世代の腎明細胞肉腫に対する多施設共同第Ⅱ相臨床試験(腎腫瘍)計画中
16) 限局性ユーイング肉腫ファミリー腫瘍に対するG-CSF併用治療期間短縮VDC-IE療法を用いた集学的治療の第Ⅱ相臨床試験(ユーイング肉腫)登録期間2015/12/1-2018/11/30

■今後の活動

JCCG臨床試験の立案、実施に向けて積極的に関与していく。

以上

こちらの報告内容は、JROSGホームページ内の部位別専門委員会のページでもご確認いただけます。
今後ともJROSGの活動へご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

謹白